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東向島「カフェシュクレ」、コーヒー生豆からカフェインを除去した国産初のデカフェ発売

カフェインを気にせず誰もがコーヒーを味わえる

カフェインを気にせず誰もがコーヒーを味わえる

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 自家焙煎(ばいせん)「カフェシュクレ」(墨田区東向島2)を経営するアンカフェシュクレ(同)が、コーヒー生豆からカフェインを取り除いた初の国産デカフェ「innocent coffee」を、超臨界技術センター(三重県桑名市)と共同開発した。

お店でカフェインを除去した初の国産デカフェ「innocent coffee」を

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 同店では、カフェイン摂取を控えなければならない人でも、コーヒー本来のおいしさを楽しめるように2015年7月、デカフェ専門の自家焙煎ブランド「innocent coffee」をスタート。当時、日本国内でコーヒー生豆からカフェインを除去する技術は確立されておらず、一般的に海外の技術に依存していた。

 カフェイン除去の方法は、有機溶剤抽出法、水抽出法、超臨界二酸化炭素抽出法があり、国内では有機溶剤を使ったデカフェは販売が禁止されているため、海外で水抽出法でカフェインを除去したコーヒー豆の輸入が多い。水抽出法では時間がかかり鮮度が落ちること、海外での加工はトレーサビリティーに不安があることを踏まえ、数年前より国内での加工を研究。両者は国内初の超臨界二酸化炭素抽出法を使い、数時間で生豆からカフェインを除去することに成功した。「innocent coffee」の新商品として、10月より店内でコーヒーを、11月より数量限定で豆を販売している。

 アンカフェシュクレの楡井侑子(にれい・ゆうこ)社長は「国内加工、加工時間の短縮が可能になり、新鮮な国産デカフェを実現。一人でも多くの方にカフェインの無いおいしいコーヒーの魅力を知ってほしい」と話す。

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