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墨田のショコラティエが「北斎」チョコレート開発 美人画の着物から着想

ショコラティエ川路の和ショコラ

ショコラティエ川路の和ショコラ

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 葛飾北斎の世界をチョコレートで表現した「北斎チョコレート」のお披露目イベントが6月10日、北斎美術館(墨田区亀沢2)で開催される。

北斎チョコレートデザインイメージ

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 イベントを主催するのはショコラティエ川路(吾妻橋1)店主の川路さとみさん。「墨田区に店を開いて地域の人に助けられた1年間だった。地域の人に恩返しをしたいと思いイベントを企画した」と話す。「地域の人に喜んでもらうために何ができるかを考えたとき、墨田区の人が誇りに思っている葛飾北斎の作品をモチーフとしたショコラを思いついた」という。「フランスでの修業時代に一番耳にした日本人が葛飾北斎だった」と思い返す。

 当日発表するのは「神奈川沖浪裏」と「神田明神休茶屋」に描かれた3人の女性の着物のデザインから「桜割文様」「七宝」「源氏香と若松文様」の計4種類のオリジナルチョコレート。
「北斎と言えば富嶽三十六景を最初に思い浮かべる人が多いと思うが、美人画も多数残している。美人画に描かれた着物のデザインの魅力を伝えるため、ショコラティエである自分ができることをしたい」とも。

 見た目だけではなく材料にもこだわったという。北斎が長寿であったことから、健康にこだわったチョコを用意した。北斎が「ユズを煮詰めたもの」を薬湯として飲んでいたという逸話から、ユズのジャムを使ったチョコレート、抗酸化作用があるといわれているハイカカオを使ったチョコレート、整腸作用があるといわれる、きな粉を使ったチョコレートなど。

 当日は人気商品から3粒選んでテイスティングできるようにする。ほうじ茶、ゆず、プラリネ、ビター55、イチジク、ムスカディーヌ、ごま、ゆずみそ、蜂蜜をラインアップ。日本酒・緑茶など、チョコレートに合うドリンクも用意する。

 開催時間は14時~16時。入場料は500円(チョコレート3粒とドリンク代含む)。当日は「学芸人」葛飾ふとめぎょろめさんによるステージや源氏香体験コーナーも予定する。

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