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ファッション業界を舞台にした小説、ヒロインは押上のシェアハウスを利用

おしゃれも恋もイケてないヒロインVSドS大家?

おしゃれも恋もイケてないヒロインVSドS大家?

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 YA(ヤングアダルト)小説家の神戸遥真さんが押上を舞台にした「訳ありブランドで働いています。~王様が仕立てる特別な一着~」(KADOKAWA)が10月25日、発売された。

ヒロインの癒やしの場として錦糸町の「ウキウキコーヒー」も登場する

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 主人公は20代、無職の女性。超ポジティブな社長に憧れ入社したものの社長が失踪し、会社は倒産。しかも住んでいたアパートは火事で焼失。家財道具や洋服など、全てを無くしたヒロインに、錦糸町のワクワクコーヒーのオーナーが押上にあるシェアハウスを紹介。築50年にもなる木造のアパートを利用したシェアハウスを訪れると、そこには無愛想で人使いが荒いながら、かなり「イケメン」な大家が待っていた…。

「ニセモノ夫婦の紅茶店 ~あなたを迎える幸せの一杯~」でYA小説ファンの心をつかんだ神戸さんが、次の舞台として押上を選んだ。ファッションの知識皆無、自分に自信の無い女性をヒロインに据え、彼女がデザイナーやパタンナーたちと戦いながら、アパレルのインディーズブランドで成長する姿を描いている。

 作品内には東京スカイツリーや、実在する錦糸町の「ウキウキコーヒー」がワクワクコーヒーと名前を変え登場する。

 葛飾在住の作者は「墨田区で活動しているアーティストやものづくりをしている友人がいるせいか、墨田区=ものづくりのイメージがあったため、ファッション業界を描くのに墨田区がぴったりだと思った。さらに、小さなブランドが大きく成長しようという話なので、下町のシェアハウスがしっくりくると思った」と話す。1巻で完結しているが、反響があれば続編を考えたいという。

 価格は税別630円。

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