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すみだ水族館が活動報告会 メダカやペンギン通じた学び伝える

「AQTION!(アクション!)」の活動報告会「第3回AQTION!サンクスイベント」の様子

「AQTION!(アクション!)」の活動報告会「第3回AQTION!サンクスイベント」の様子

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 すみだ水族館(墨田区押上1)が展開する環境教育プロジェクト「AQTION!(アクション!)」の活動報告会「第3回AQTION!サンクスイベント」が6月18日、同館で開かれた。

「AQTION!(アクション!)」の活動報告会「第3回AQTION!サンクスイベント」の様子

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 アクション!は、生き物を通して自然の豊かさや環境課題に気づくきっかけを子どもたちや来館者に届けようと2021年にスタートした同館オリジナルのプロジェクトで、今年で4年目を迎える。メダカを教材にした出張授業や北十間川・旧中川での自然観察、ウミガメやペンギンをテーマにしたワークショップ、海洋ごみの調査など、地域に根ざした多様な活動を展開している。

 当日は同館の川角類支配人が開会のあいさつに立ち、「アクション!は、生き物の力を借りて未来を変えるプロジェクト。子どもたちとともに続けていきたい」と意気込みを語った。

 来賓として出席した山本亨墨田区長は、すみだ水族館と墨田区が締結している連携協定について紹介。墨田区内の小学校14校を対象にした「メダカの出張授業」や、ペンギンの住民票・婚姻届などユニークな取り組みを挙げ、「水族館はスカイツリーと並ぶ墨田の魅力の一つ。企業とも連携し、持続可能なまちづくりを子どもたちと共に進めていきたい」と話す。

 館内ではチンアナゴの給餌見学やペンギンの散歩などのイベントを実施。6階のカフェ前スペースには軽食と飲み物も用意し、参加者の交流の場となった。

 活動報告では、2024年度に実施された主な取り組みを紹介。2021年に墨田区の小学校で保護されたメダカをきっかけに始まった教育プログラムは本年度、墨田区内14校にまで拡大。北十間川や旧中川での自然観察ワークショップや環境フェアでの展示、館内のウミガメ観察や金魚の色合わせといった無料ワークショップなど、多様な学びの場づくりを報告した。

 小笠原諸島でのビーチクリーンアップやウミガメへの命名プロジェクト、アルゼンチンでのマゼランペンギン調査など、国内外に広がる保全活動の取り組みも共有した。

 会の締めくくりに、同館が新たに掲げたミッション「地域を進める未来を見つける」、ビジョン「100年後の子どもたちも同じ景色を見られるように」、バリュー「多様性を力に変えよう」を発表し、未来志向の取り組みを参加者と共有してイベントは終了した。

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