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錦糸町のカフェが「北斎デザインの有機抹茶」 墨田と京都連携で開発

ねこづきが開発した「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をモチーフにしたオリジナルデザインの有機抹茶缶

ねこづきが開発した「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をモチーフにしたオリジナルデザインの有機抹茶缶

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 錦糸町のカフェ「ねこづき」(墨田区太平3)が10月25日、北斎の代表作「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏(かながわおきなみうら)」をモチーフにしたオリジナルデザインの有機抹茶缶(30グラム=6,800円)を発売した。京都の製茶場と墨田区内の印刷会社が協力し、地域発の新しい抹茶ブランドとして展開する。

緑茶の茶葉

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 同店では今年1月から4種類の京都産の日本茶を取り扱い、ホットケーキやランチメニューと組み合わせたペアリング提案を行っていた。これをきっかけに、提供元の京都の木谷製茶場に有機栽培による抹茶の仕入れを相談したが、世界的な抹茶ブームにより供給が逼迫(ひっぱく)しており、当初は難しい状況だったという。

 「ビジネスとしてのチャンスだけでなく、地域活性化につながる商品にできないか」と考えた同店は、墨田区が北斎ゆかりの地であることから、外国人観光客のアートへの関心と親和性を見いだし、北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」をモチーフにした抹茶缶のデザインを検討。地域を象徴するデザインを通して、「すみだ発の抹茶」としての展開を構想した。

 今年夏、製茶場から「少量ながら有機抹茶の提供が可能」との連絡を受け、即座に在庫を確保。ラベルデザインは地元印刷会社のエースプリントが担当し、約2カ月の制作期間を経て完成した。商品設計からデザインまで、地域内の事業者が協力して作り上げたという。

 ねこづき店主の大竹元樹さんは「まずは自店で販売を広げ、ゆくゆくは墨田の土産として、他の事業者にも扱ってもらえるようにしたい。北斎デザインの有機抹茶が、地域の新たな観光資源として広がれば」と期待を寄せる。

 営業時間は11時~17時。月曜・金曜定休。

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