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墨田・菊川小で合同防災イベント 「癒しの音楽」とコラボ開催

心肺蘇生法を体験する参加者。本所消防署錦糸町出張所の指導のもと、胸骨圧迫の手技を学んだ

心肺蘇生法を体験する参加者。本所消防署錦糸町出張所の指導のもと、胸骨圧迫の手技を学んだ

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 菊川三丁目町会と立川四丁目町会による合同防災イベントが11月2日、菊川小学校(墨田区立川4)で開かれた。本所消防署錦糸町出張所第6分団の協力のもと、近隣住民ら約70人が参加し、音楽と学びの時間を共有した。

菊川小学校で行われた菊川三丁目町会と立川四丁目町会による合同防災イベント

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 11月9日から始まる「秋の火災予防運動週間」を前に、火災が起こりやすい時季に合わせて企画した同イベント。住民たちは体験を通じて防災を学び、地域の絆を深めた。

 当日、体育館では、災害時に必要な簡易トイレを段ボールで実際に組み立て、ビニール袋に凝固剤と水を入れて固める実演を行った。続いて、消防署員が心肺蘇生法やAED(自動体外式除細動器)の使い方を指導し、住民が真剣な表情で体験に臨んだ。

 訓練の合間には、フルート奏者の岩瀬豪さんとピアノ奏者の山内静さんによる二重奏コンサートも開催。「アメージング・グレース」など7曲を披露し、体育館に穏やかな音色が広がった。演奏後には「もしこの瞬間に地震が起きたら」をテーマにしたミニレクチャーも行い、参加者は防災意識を再確認していた。

 屋外では、火災発生時に消防車が到着するまでの初期対応を想定し、消火栓の使い方の説明と放水体験を実施。ホースを握る手に緊張が走る一方で、周囲からは励ましの声も上がった。

 本所消防署錦糸町出張所の所長は「地震の際は、まず身の安全を確保し、けがを防いでほしい。家具の転倒防止やガラスの飛散防止など、日頃の備えが何よりも大切」と呼びかけた。

 訓練終了後には、防災ポーチ付きの緊急防災セットや簡易トイレ用の凝固剤、防災食などが参加者全員に配布された。

 菊川三丁目町会の山田悟さんと平澤龍一さんは「南側エリアはマンションが多く、災害時には住民同士の協力が欠かせない。来年はマンション防災をテーマにしたイベントを企画したい」と意気込む。

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