11月11日の「チンアナゴの日」に合わせ、すみだ水族館(墨田区押上1)で同日、記念イベントが開催された。当日は応募で選ばれた11人が登壇し、それぞれ3分以内で「推しポイント」を語るファンミーティングを行った。
同館は2013(平成25)年、11月11日を「チンアナゴの日」として日本記念日協会から認定されて以来、チンアナゴや同じ水槽で暮らすニシキアナゴ、ホワイトスポッテッドガーデンイールの生態や魅力を伝えるイベントを毎年開催している。
ファンミーティングは今年で12回目。会場には小学生や12回連続で参加している常連をはじめ、富山県・大阪府・群馬県・名古屋など全国各地からファンが集まった。教員、学生、アーティスト、ダイバーなど、多様な背景を持つ参加者がチンアナゴへの愛を語り合った。
当日は18時にファンミーティングがスタート。飼育スタッフ歴2年目の金山さんからは、威嚇行動や喧嘩(けんか)、引っ越し行動など、日々の観察で得られる最新の知見が紹介された。喧嘩が主に雄によるものではないかという仮説や、鏡への威嚇、食事中から突発的に威嚇へ移行する行動など、未解明の領域を日次観察で探っていることを共有した。
参加者は、ダイビングでのチンアナゴとの出合いや国内の水族館巡りのエピソードを発表したほか、希少行動を捉えた動画、編みぐるみなどのオリジナルグッズ、オリジナルソングなどが紹介された。チンアナゴの水槽前で結婚式を挙げたというエピソードも披露され、会場には驚きや笑顔が広がった。イベント後には、参加者が指でチンアナゴポーズを取って記念撮影に臨んだ。
当日は11時11分、13時11分、16時11分、19時11分の計4回の「チンアナゴゴハンタイム」を行い、給餌後に個体がより直立し摂餌行動を見せる様子を来場者が間近で観察した。
開館時間は、平日=10時~20時、土曜・日曜・祝日=9時~21時。入館料は、大人=2,500円、高校生=1,800円ほか。11月27日まで。