災害時の避難行動を実際に歩いて確認するイベント「防災遠足」が11月22日、墨田区内3カ所で行われる。主催は芝浦工業大学「すみだの巣づくりプロジェクト」。
防災遠足は、墨田区北部地域の住民から寄せられた「避難所まで歩けるか不安」「避難場所が分からない」などの声を受けて始まった取り組み。地域の防災設備や危険箇所を確認しながら避難経路を歩くことで、住民の防災意識を高めることを目的としている。
当日は「鐘ヶ淵ルート」「東向島ルート」「曳舟ルート」の3コースに分かれ、各地で防災倉庫やトイレ設備の見学、ワークショップなどを実施。鐘ヶ淵ルートでは旧隅田小学校を出発し、防災倉庫の見学やマンホールトイレの実演、かまどベンチ体験を行う。
東向島ルートでは白地図を使った防災ワークショップを実施し、曳舟ルートでは救急車両見学や東京曳舟病院による講義などを行う。東向島ルートと鐘ヶ淵ルートでは、かまどベンチを使ったマシュマロ焼き体験を行う。
同プロジェクトは、芝浦工業大学の学生が墨田区の地域住民や高齢者支援団体などと連携し、「防災をテーマにつながりをつくる」ことを目的に活動している。担当者は「実際に歩くことで、自分の地域の危険や安全を体感できる。災害に備える意識を広げたい」と話す。
開催時間は、鐘ヶ淵ルート・曳舟ルート=13時~16時、東向島ルート=12時~16時。参加無料。定員は各ルート50人。申し込みは専用フォームで受け付ける。