ベトナムをテーマにした写真展「高島史於写真展『美ェトナム』」が12月13日、下町画廊「VOL VOLARE(ボルボラーレ)」(墨田区八広1)で始まる。
2025年はベトナム建国80周年、サイゴン陥落(南部開放)から50周年、日本ベトナム友好協会創立70周年に当たる年。同展はこれらの節目を記念し、長年ベトナムを取材してきた高島史於さんが、現地の暮らしや風景を切り取った作品を紹介する。
高島さんはベトナム渡航歴15回を数え、2010(平成22)年には63日間かけて国内を縦断。都市部から山岳地帯、少数民族の村まで幅広く撮影を重ねたという。会場では、夕日に染まるドンホイの足こぎ舟、コンツム省の伝統高床式住居「ニャ・ロン」、サパの少数民族の女性たちなど、生活文化の息づかいが伝わる約50点を展示する。
高島さんは「長年向き合ってきたベトナムの空気を、節目の年に下町から届けたい。暮らしの中にある強さや優しさを感じてもらえれば」と話す。
開催時間は12時~19時。入場無料。12月27日まで。