リニューアルオープンを2カ月後に控えた1月30日、東京都は「東京都江戸東京博物館(えどはく)」(墨田区横網1)が事業概要を発表した。同館は1993(平成5)年3月の開館以来、初となる大規模改修工事を経て3月31日に運営を再開する。
江戸から現代に至る東京の歴史と文化を伝える拠点として親しまれてきた同館。今回の改修は、施設の老朽化への対応に加え、来館者の安心・安全の確保や展示環境の向上を目的に実施した。リニューアル後は、「国内外から訪れる人にとって必ず訪れたくなる『東京のアイコン』となる施設を目指す」という。
施設面では老朽化した内外装を更新。東西に張り出す特徴的な大屋根については、断熱性と防水性を高める改修を行った。空調設備をはじめとする各種設備も全面的に刷新し、より快適な鑑賞環境を整えた。
環境面では、館内照明のLED化や人感センサーの導入により省エネルギー化を推進。敷地内には太陽光発電設備を設置したほか、来館者用駐車場には電気自動車用充電スタンドを整備するなど、環境負荷の低減にも配慮した。
利便性の向上では、バリアフリー機能やユニバーサルデザインの見直しを実施。施設外部には歩廊を増設し、都営大江戸線両国駅からの来館動線を改善した。メインエントランスまでの動線には光天井を採用し、安全で分かりやすいアプローチとした。7階の図書室はスペースを拡大し、開架棚を増設することで、閲覧できる書籍や資料を増やした。
同事業は、東京都が推進する「2050東京戦略」の一環で、戦略15「文化・エンタメ 江戸から続く歴史・文化の発信」に位置付ける。
リニューアルオープン当日は、記念イベントの開催も予定。詳細は今後、発表する。