墨田区の「区公式外国人アンバサダー事業」の2025年度活動報告会が3月18日、墨田区産業共創施設「SUMIDA INNOVATION CORE(SIC)」(墨田区錦糸4)で開かれた。
同事業は、日本に住む外国人をアンバサダーとして迎え、外国人目線で区の魅力を多言語で発信する取り組み。企画・運営はひらがなネット。
本年度は新たに5人のアンバサダーを任命し、昨年度の6人を「2つ星」「3つ星」として活動を強化。区内での取材や体験を通じて情報発信を行い、インスタグラムなどで再生回数336万回以上を記録した。
当日は、バルノさん(ウズベキスタン出身)、ルキさん(インドネシア出身)、シュシュさん(台湾出身)、ホセさん(メキシコ出身)、3つ星アンバサダーのせりかさん(バングラデシュ出身)の5人が登壇し、発信の工夫や墨田区の魅力について共有した。
座談会では、複数のアンバサダーから、行き先や飲食店の選定にSNSとグーグルマップを併用する傾向があるという声が上がり、「動画で雰囲気が分かることが重要」と話す。日本文化や飲食に加え、ワークショップやまち歩きなど体験型コンテンツへの関心が高いという意見も聞かれた。
バルノさんからは、子ども連れで楽しめる場所や、日本独自の文化や食を重視する傾向もあるといい、ターゲットによって関心の違いがあることも共有された。イスラム圏の視点から、ハラール対応や文化への配慮に関する情報の重要性について、ルキさんは「事前に分かると安心して選べる」と話す。
一方で、個人店については魅力を感じる一方で、「入りづらい」と感じるケースもあると言い、入り口での案内や情報発信の工夫の必要性も挙がった。
区では今後、体験型コンテンツの充実や受け入れ環境の整備を進めていくという。