東京スカイツリータウン「ソラマチ広場」で9月20日、福島県の観光PRイベント「八重のふるさと福島県 七転び八起きキャラバン」が行われ、観光大使などによるさまざまなパフォーマンスが行われた。
来年のNHK大河ドラマにちなんで県が募集した観光PR隊「ふくしま八重隊」。
同イベントは東武鉄道と福島県が主催。震災から1年半を経た現在も、原発事故の風評被害に苦しむ福島だが、東京からは東武スカイツリーラインの特急スペーシアで鬼怒川温泉まで行き、野岩(やがん)鉄道や会津鉄道を利用して会津エリアの観光地にアクセスできるルートも確立されており、イベントはその観光プランと県全体の誘客キャンペーンとして企画された。
特設ステージには、会津藩士の三女として生まれ、幕末の戊辰(ぼしん)戦争で活躍し、戦後は京都でのちに同志社を創立する新島襄の妻となる新島八重の生涯をミュージカル仕立てで紹介する「ふくしま八重隊」が登場。福島が舞台となる来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」にちなんで県が募集した観光PR隊とあって、大きな注目を集めた。
同ステージでは、いわき市の「スパリゾートハワイアンズ」で活躍する「フラガール」5人によるフラも繰り広げられ、ひときわ大きな歓声を集め盛り上げた。ソロダンサーの一人、ロゼラニ幸恵さんは「世界一高いスカイツリーの下でのパフォーマンスで興奮したが、元気が出る曲をメーンにすがすがしい気持ちで踊れた。福島の復興のために、まだまだ頑張っていこうという気持ちになれた」と話した。
会場には、会津地方の民芸品「起き上がり小坊師」の絵付け体験コーナーも開設。県の「中通り」エリアの紅葉スポットなどを紹介する「うつくしま花街道」や、「浜通り」エリアの南相馬市やいわき市などの観光案内パンフレットも配布した。