主に墨田区を拠点に活動する「ものづくり」ブランド5組が集まり、セレクトショップ・プロジェクト「CoTONAS」を結成し、11月3日にお披露目イベントを開いた。
夜のパーティータイムでは阿部訓諭さんがバーテンダーとして腕を振るった
プロジェクト名は「Collaboration」「Communication」「Cooperation」などを意味する「Co」に、参加者5人の頭文字「TONAS」を合わせたもの。リーダーは布の雑貨ブランド「KILLYEDNA」を経営する高橋華子さん。「参加者は下町で活躍する、それぞれ違うジャンルの5組。いい商品を作って満足するだけでなく、それをいかに売りこむか――マーケティングに対する高い意識を持った人をパートナーとして選んだ」という。
参加者の一人で、「Puamana」のブランド名で装飾を手掛けるフラワーアーティストの大山久美さんは「異業種のように見えるが、フラワーデザインの視点で雑貨とコラボして新しい商品の可能性を追求したい」と意気込む。
お披露目イベントの会場となったのは、吾妻橋でレザーアイテムの製作工房とショップ機能を備えた店舗を2004年から構える「HIS-FACTORY」。当日、1階では「ものづくり」を体験できるワークショップも開かれ参加者でにぎわった。普段は染料仕上げの革を使ったオーダーかばんや小物で占められている2階は「CoTONAS」のショールームとして生まれ変わり、それぞれの個性が一体となったディスプレーで新しいスタイルを提案。同社代表の中野克彦さんは「しばらくこの場所でショールームを続ける。かわいらしい小物などもあり、いつもと違う雰囲気だが、自分でもこのコラボを楽しんでいる」と来店を呼び掛ける。
夜のパーティータイムでは、オリジナルアクセサリーや1960sビンテージ物を販売する「Ipcress Mod File」のオーナーでモッズシャツデザイナーの阿部訓諭さんがバーテンダーとして腕を振るった。
会場では、スカイツリー近くで手作り雑貨のギャラリー「coneru」を営むこけし雑貨デザイナーの佐藤舞香さんが製作したメンバー5人のキャラクター粘土人形も披露され、人気を集めた。