江戸東京博物館(墨田区横網1、TEL 03-3626-9974)で1月2日、特別展「尾張徳川家の至宝」が始まった。
尾張徳川家は、家康の九男・義直を初代とする御三家筆頭の名門大名で、名古屋城を居城とし、江戸時代を通じて将軍家に次ぐ家格を誇った。同展では「徳川美術館」(名古屋)が所蔵する同家ゆかりの道具類から、太刀や鉄砲などの武具類、茶の湯・香・能などの道具類、和歌や絵画・楽器など教養に関わる品々など、大名家の歴史と格式を示す約230点を紹介。会期中は展示替えも行われ、紫式部の書いた「源氏物語」を12世紀前半に絵画化した現存する最古の物語絵巻・国宝「源氏物語絵巻」や、三代将軍家光の長女千代姫が尾張徳川家に嫁いだ際に持参した国宝「初音の調度」なども期間限定で特別公開する。2月24日まで。
常設展示室では、歌川国芳の武者絵などをとりあげた「浮世絵の中の忠臣蔵」と、笑顔をテーマにした「笑う門には福来る」の2つの企画展を開催中。2日と3日は常設展示室を無料で開放し、ワークショップ「新春初笑い!書き初め体験」も予定。今月27日まで。
開館時間は9時30分~17時30分。特別展専用券は、大人=1,300円、大学生・専門学校生=1,040円、高校生・65歳以上=650円。