墨田区の若年者就職サポート事業「すみだ わかサポ」が、区内の若手社会人の仕事を紹介した無料小冊子「WAKAMONO探訪」を発行した。
同事業は昨年4月にスタート。区役所の「すみだ就職室」内に若者サポートコーナーを開設し、39歳以下の求職者(学生とその家族)に対応。就職活動に役立つセミナーや講習会、カウンセラーや臨床心理士による個別相談などを実施してきた。
B5版16ページの同小冊子は、求職者自らが区内企業を訪ね、職場の雰囲気を肌で感じながら、若手社員に仕事や働くことに対しての思い、入社した決め手などについて、同行スタッフと一緒に取材した過去5回のセミナーを編集者がまとめたもの。
登場するのは、アパレルOEM(依頼を受けたブランドの製品を生産する)メーカーとして知られる「丸和繊維工業」(墨田区亀沢1)や木工による什器や家具を製造する「福井インテリア」(緑2)など、いずれも「ものづくり」に取り組む企業5社。
同事業を受託運営するHRP(千代田区)の社員で編集長の金井奈緒さんは「若者目線でとらえた生の声を、これから働こうと考えている他の若者にも届けたい。同時に墨田区の企業の魅力も伝えることができれば」と発行の目的について話す。「若者と地元企業をつなぐことで、この会社、この仕事でよかった、とたくさんの人に墨田区で働き続けてほしい」とも。
「WAKAMONO探訪」は区役所のほか、学校などにも配布先を広げていく予定。