「すみだ生涯学習センター(ユートリヤ)」(墨田区東向島2)が12月11日で30周年を迎えた。
新しい時代の区民の学習ニーズに応えるため、1994(平成6)年に墨田区役所第二庁舎跡地に開設された同館。建物は建築家の長谷川逸子さんがデザインを手がけ、「ユートリヤ」(=ゆとりのある学び舎)の愛称は公募で選ばれた。
今年はさまざまな関連イベントを行ってきた。6月・7月に開いた「30周年記念ロゴ制作ワークショップ」には、高校生から60代までの幅広い世代の区民13人が参加。ロゴ制作を皮切りに秋以降も引き続き、30周年記念イベントの企画メンバーとしても活動した。
現在は、ユートリヤ開館前後の30年をそれぞれ振り返る写真展「ユートリヤ展~ユートリヤとあなたが共に歩んだ歴史を今振り返る~」を3階交流ラウンジで開催している。同展では、1964(昭和39)年前後の曳舟駅や京島地区周辺の写真や資料、開館当時と現在を見比べることができる写真を展示している。
12月8日には「ユートリヤ開館30周年記念 ユートリヤ攻略!」と題したイベントを開催。地域の小学生から70代までの24人、ボランティア8人、学生ファシリテーター5人が参加。プラネタリウムとしても使えるドーム型ホールや茶室などの施設見学会や、施設利用法について発表するワークショップを行った。
施設利用法では、「子どもが描いた絵の展示会」「商店街の個展名刺の展示会」「ドーム型ホールを活用した紅白歌合戦」「すみだユースセンターの開設」などについて、参加者が発表した。
12月にはユートリヤで活動しているサークルの見学会なども行う予定という。
同館事業課長の石井咲子さんは「これまで施設利用者はシニア層が多かったが、30周年イベントの取り組みをきっかけに学生などの若年層の利用者も増えてきている。施設利用法ではユニークなアイデアが多数出たので、地域の交流や情報発信としての今後の活用にも期待したい。イベント参加毎に貰えるスタンプを集めると30周年記念の付箋を贈呈しているので参加頂ければ」と呼びかける。
開館時間は9時~21時。毎月第4月曜休館。イベントは12月25日まで。