
盆踊りを通じて多世代交流を図るイベント「うちわで踊ろう!墨田の夏を感じる 盆踊りワークショップ」が8月24日、梅若橋コミュニティ会館(墨田区堤通2)で開かれる。主催はNPO法人声とことばの力、協力は親子あそび「元気いっぱい」。
当日は、手作りのうちわを使い、オリジナル盆踊りや墨田ならではの「すみだ音頭」「寺島茄子之介音頭」を踊るプログラムを実施する。子どもから大人まで一緒に参加でき、夏の思い出づくりと世代を超えた交流の場となる。会場は和室と体育室を使用し、受付後にうちわ作りや踊りの練習を行う。小学生以上は子どもだけでの参加も可能で、未就学児は保護者の同伴が必要。参加費は無料。
主催するNPO法人声とことばの力は、朗読を活用して声を出すことで高齢者の認知症予防やオーラルフレイル予防を目指す「声出し脳トレーニング教室」を、墨田区と協働して行っている。区内には独居や高齢夫婦のみで暮らす世帯が多く、「1日誰とも会話をしない」「コロナ禍以降外出が減った」「言葉が出にくくなった」などの不安を抱える高齢者も少なくないという。
同法人は、少子高齢化の進行に伴い、こどもの課題と高齢者の課題は表裏一体であると捉え、両者をつなぐ多世代交流の必要性を強く感じてきた。令和4年には「SUMIDAこども未来応援団」プロジェクトを立ち上げ、「すみだの夢応援団助成」「すみだの力応援助成」の採択を受けて活動を継続。地域の絆が残る墨田区で、日常から顔の見える関係を育み、有事の際にもためらわず助け合えるまちづくりを目指している。
平尾麻衣子理事長は「大都市東京の中に、こんなにつながりの深い地域コミュニティがあるのかと驚かれるようなモデルを作りたい。同じ思いを持つ仲間と、子育て世帯も安心して暮らせる地域を築いていきたい」と語る。同法人では現在、未来応援団(こどもの健全育成活動メンバー)や未来プレゼンター(シニアと子どもの橋渡し役として多世代交流を企画・運営するメンバー)を募集している。
協力団体「親子あそび元気いっぱい」を運営する皆川未来さんは「世代や立場を越えて、一緒に体を動かしながら笑顔でつながれる時間にしたい」と話す。
開催時間は13時~15時(受付12時30分~)。定員は先着50人で、事前申込制。雨天でも屋内開催のため実施する。申込はチラシのQRコードまたは主催者連絡先まで。