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錦糸町のカフェ「ねこづき」で寺島なすスープ ランチに数量限定で提供へ 

野菜をたっぷり使った「寺島なすの癒しスープ」

野菜をたっぷり使った「寺島なすの癒しスープ」

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 錦糸町のホットケーキカフェ「ねこづき」(墨田区太平3)が9月6日~11日まで、ランチメニューを注文した人を対象に、江戸東京野菜「寺島なす」を使ったスープを前菜として無料で提供する。

野菜をたっぷり使った「寺島なすの癒しスープ」

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 暑さによる夏バテや、冷房・冷たい飲み物で冷えた体を労わるのが狙い。野菜をたっぷり使った「寺島なすの癒しスープ」を通常のランチに添え、食べて温まる「カラダメンテ」を提案する。

 寺島なすは、江戸時代に現在の東向島周辺(旧寺島村)で栽培され、将軍に献上されたとも伝わる地域の伝統野菜。鶏卵ほどの小ぶりな形とやわらかな果肉が特徴で、宅地化などで一度は途絶えたが、江戸東京野菜の研究者やJAの支援を得て約90年ぶりに復活した。現在は、鐘ヶ淵の「たもんじ交流農園」を拠点に、NPO「寺島・玉ノ井まちづくり協議会」などが普及活動を続ける。

 区内では、寺島なすをテーマにしたイベントや飲食店でのメニュー展開も広がる。今夏は、イタリアンのフルコースで味を多面的に紹介する企画や、歴史解説・講談と料理体験を組み合わせたイベントも行われ、食文化としての理解を深める取り組みが進む。地域の畑と町の店が連携しながら、身近な一皿を通じて「墨田の記憶」を伝える動きとして注目を集めており、今回の取り組みもその一環。

 同店店主の大竹元樹さんは「なすが苦手という方でも美味しく飲んでいただける味に仕上がった。体調を崩しやすい時期に、地域由来の野菜でおいしく整える体験を提供したい。来店客に寺島なすの背景にも関心を寄せていただければ」と呼びかける。

 営業時間は11時~17時、月曜・金曜定休。

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