ハンドボール男子・リーグHのジークスター東京が12月13日、ひがしんアリーナ(墨田区錦糸4)でアルバモス大阪高石と対戦し、33対21で快勝した。ジークスター東京はこの勝利で9勝1分2敗とし、14チーム中4位につけて上位を追走する。
岩下祐太選手に替わってスタメンで出場したキーパー大大山翔伍選手は、何度もシュートをセーブした(撮影=大塚淳史)
試合では13選手が得点を挙げるなど、攻守にわたって安定した戦いを見せた。会場には1349人が来場し、ホームの声援を受けながら終始主導権を握った。
12月から期間限定で加入した日本体育大学3年の中沖仁希太選手が存在感を示した。身長192センチ、体重102キロの体格を生かし、主にゴール前中央で体を張るピボットとして出場。玉川裕康主将やピサノ・ライアン海夏人選手が負傷で離脱し、手薄となっていたポジションで守備に奮闘し、攻撃では1得点を決めた。中沖選手は昨年、今年と日本代表にも選ばれている。
ゴールキーパーには、普段は岩下祐太選手が務めるポジションで、22歳の大山翔伍選手が先発出場。試合終了まで何度も相手のシュートを防ぎ、勝利を支えた。
佐藤智仁監督は大山選手の起用について、「日頃の練習のアベレージが良く、調子が良かった。最初からいってもらって、だめだったら先輩たちがカバーする方が若手はやりやすいと思った」と話す。
新加入の中沖選手については、「怪我人が続出し、シーズン当初からピボットなしで戦ってきたので、かなり助かっている。前向きな性格で、自分から何かをつかもうとしてくれる選手。チームの勢いになる存在」と評価した
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中沖選手は「勝てて良かった。ディフェンスは手応えがあった。加入したからにはチームに貢献し、自分の成長につなげたい。ホームゲームは初めてで緊張したが、会場演出も工夫されていて興奮した」と笑顔を見せた。
リーグ戦はこの試合をもって一時中断し、年内は広島で日本選手権が行われる。年明けには日本代表がアジアカップに臨む。ジークスター東京の次のホームゲームは2月13日、ひがしんアリーナでブレイヴキングス刈谷と対戦する。