BSよしもとと墨田区の連携による動画制作講座の最終回が12月22日、墨田区役所で行われた。区職員を対象に全6回で実施してきた取り組みで、タブレット端末や動画編集アプリを活用した情報発信の方法を学び、動画を使った発信力を高めることで区民サービスの向上につなげることを目的として開催。最終回には18人が参加した。

職員が作った作品を講師のキャプテンザコさんが1点ずつ指導した

　講師はBSよしもとから派遣され、映像制作の実務経験を基にした具体的なアドバイスを行った。当日は、各部署から集まった参加者が制作したPR動画や案内動画を上映し、動画を見ながら講師がチェックする流れで進行。導入部分の工夫、テロップの出し方、画面構成などについて、その場で改善点を共有した。

　児童手当や子ども医療費助成のオンライン申請案内、タウンミーティング紹介、介護予防プログラム、空き家管理制度、消費者講座の募集、職員採用PRなど、多様なテーマの動画が持ち寄られた。いずれも各部署の業務に基づく内容で、行政サービスの現場に即した動画制作を学ぶ機会となった。

　講座では、編集のメリハリや視認性向上、伝達動線の明確化を重点テーマとして確認。冒頭で主語と目的を提示すること、検索ワードやQRコードなど行動につながる情報を常時表示すること、テロップは1～2行で読み切れる表示時間を確保することなどがポイントとして挙げられた。

　生成AIやテンプレート素材の活用による制作効率化についても意見交換が行われ、短時間で複数本を継続的に発信する方針を共有。公開後の視聴回数やインプレッション、平均視聴時間、年代分布などの数値を確認しながら改善していく体制づくりを進めていく方針が示された。

　墨田区では今後も動画を活用した情報発信を強化し、行政サービスや施策を分かりやすく伝える取り組みを継続していく方針。