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両国で商店街×学生ドリームプランシンポジウム 7チームが活性化策提案

登壇した学生チームと審査員

登壇した学生チームと審査員

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 商店街活性化をテーマにした「商店街×学生 ドリームプランシンポジウム」が2月28日、東京東信用金庫 両国本部10階大ホール(墨田区両国4)で行われた。

発表の様子。学生7チームが活性化策を提案した

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 墨田区内の商店街が抱える来街者減少などのさまざまな課題に対し、大学生の柔軟な発想による提案や、実際に商店街振興として取り組んできた活動事例を共有しながら、商店街関係者と学生が直接交流する同シンポジウム。学生、商店街、行政、金融機関が一堂に会し、具体的な活性化策を探った。主催は墨田区商店街連合会と東京東信用金庫。後援は墨田区と東京商工会議所墨田支部。

 当日は7チームが登壇し、各チーム6分間で提案を発表した。

 芝浦工業大学「建築計画(小菅)研究室」は、車椅子利用者や高齢者の視点で商店街を調査。物理的なバリアだけでなく、店員の声掛けなどソフト面の配慮が安心感につながると提言した。千葉商科大学「コネクト」は、空き地を活用したユニバーサルスポーツイベントを提案。学生と地域住民の接点を生み、参加費の一部を商店街で利用できる仕組みを構想した。芝浦工業大学「すみだの巣づくりプロジェクト」は、防災マップ作成やワークショップを通じて地域のつながりを強化する防災まちづくりを提示した。

 iU情報経営イノベーション専門職大学(iU)「セレブルム コニュンクトゥム バイブス」は、墨田区内のカフェ1店舗を対象に、売上や周辺イベントなどのデータを分析。混雑時のオペレーション課題を特定し、週末の予約制導入やフードメニュー制限による利益最大化策を具体的に示した。大正大学「地域創生学科 ガモール堂プロジェクト」は、フードロス食材を活用したスムージー販売を軸に、他地域商店街や教育機関と連携する広域的な誘客策を提案した。

 千葉大学「デザインコース まちプロジェクト」は、「パレット」と名付けた移動式什器を提案。店と通りの心理的距離を縮めるデザインで、商店街全体の雰囲気を変える可能性を示した。芝浦工業大学「深川の筆たち」は、江東区の商店街で実施したシャッターアートや道路に絵を描くイベントを紹介。アートの力で、目に見える形のにぎわいを生み出した取り組みを報告した。

 審査の結果、墨田区商店街連合会賞にはiU情報経営イノベーション専門職大学と千葉商科大学が選ばれた。東京東信用金庫賞は大正大学と芝浦工業大学「深川の筆たち」が受賞。墨田区長賞は千葉大学、東京商工会議所墨田支部賞は芝浦工業大学「建築計画(小菅)研究室」、観光協会賞は芝浦工業大学「すみだの巣づくりプロジェクト」がそれぞれ受賞した。参加学生による学生賞は千葉大学が受賞した。

 総評で墨田区産業観光部の郡司剛英部長は「DXやデータ分析を活用した提案は商店街にとって大きなヒントになる。こうした気づきを社会実装につなげていくことが重要。世代間交流や他商店街との連携にも期待している。防災やバリアフリーの視点は、商店街を社会インフラとして再定義する上で不可欠。学生の情熱と地域の経験を結び付け、商店街を産業・文化・観光・防災のハブとして深化させる取り組みにつなげたい」と話す。

 出席した商店街関係者からは「学生ならではの柔軟な発想で、実践につなげられそうなアイデアもあった。これを機に学生との連携を深めていきたい」と期待を寄せる。

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