すみだランRun倶楽部が手がけた観光ラン企画「すみだ向島メタマラニック」が3月27日、「メタ観光アワード2025」を受賞した。
「メタ観光アワード」受賞したすみだランRun倶楽部のメンバー
すみだランRun倶楽部は2013(平成25)年設立の走友会で、墨田区を拠点に活動する。「東京マラソンを墨田区に招致する会」を母体とし、現在は20~70代の216人が所属。火曜・木曜の朝ランのほか、月1回の区内一周ラン、月1回の夜ランなどを行っている。
同アワードは、一般社団法人「メタ観光推進機構」が全国のメタ観光に関する取り組みの中から優れた事例を選定し、広く紹介している。機構主体の取り組みから、各地の人々による自発的な実践へと広がりを見せていることを受け、2025年度に創設した。
受賞した「すみだ向島メタマラニック」は、暗渠(あんきょ)や街道といった「線」と、メタ観光マップや「すみだ報知」に掲載されたビューポイントなどの「点」を組み合わせた16キロのランニングコース。マラソンとピクニックを組み合わせた「マラニック」の形式で巡る観光ランで、同クラブの大賀俊介さんが「メタマラニック」と名付けたという。
コースは、古地図と現代の地図を照らし合わせながら設計し、かつての川の痕跡をたどるルートを構築。水路沿いに残る銭湯や工場、花街など、人々の営みを感じられる景観を盛り込みながら、広範囲のビューポイントを巡る構成とした。
企画は、ランニングで使用されるポリエステル製Tシャツをアップサイクルした作品を手がける、テキスタイルアーティストの新開ジェニファーさんのアトリエとの連携をきっかけに始まった。暗渠地図やメタ観光マップを参考にしながら、「かつての川の道」と観光スポットを組み合わせ、新開さんのアトリエを発着点とした4キロ×4ゾーン、計16キロのコースとして組み立てた。
コースには古代東海道や鎌倉街道下ノ道といった旧街道の要素も取り入れたほか、ベーカリーに立ち寄る「パンラン」の要素も盛り込んだ。当日は、参加者が区内の名物パン店に立ち寄りながら暗渠や銭湯などを巡り、アトリエに戻って軽食を楽しみながらアート鑑賞を行った。
大賀さんは「メタ観光マップが紹介するスポットを、墨田区北部で特徴的な暗渠という『線』でつないだ。ジョギングペースで観光を楽しみながら広い範囲を見て回ることができる」と話す。
同倶楽部代表の加藤寿男さんは「マラソンはスポーツであると同時に文化でもある。今回の受賞をきっかけに、観光やまちの魅力を伝える取り組みとして広げていきたい」と話す。