東京スカイツリータウンとその周辺施設の地域冷暖房システムを管理・運営する東武エネルギーマネジメント(墨田区向島1)が8月27日、スカイツリー開業後1年間の省エネ・省CO2実績を発表した。
1カ所または複数のプラントで冷水・温水等を作り、地域導管を通して一定地域内の冷暖房や給湯を行う同システム。同地区には世界高水準の高効率を誇る大型熱源機器や保水量約7,000トンの大容量水蓄熱槽、国内の熱供給では初となる地中熱利用方式などが導入されている。
省エネ効果としては、「年間総合エネルギー効率(COP)」で、国内熱供給システムにおいて最高レベルの1.362(国平均値は約0.743)を実現。「年間一次エネルギー消費量」では個別熱源方式と比べて約44%の大幅削減となった。
省CO2効果としては、個別熱源方式と比較して「CO2排出削減率(量)」で個別熱源方式と比べて約50%(約4,634トン-CO2)減を達成。このCO2削減率は墨田区の全面積(1375ヘクタール)と同等の1404ヘクタールの天然生林が吸収する量に相当するという。