JR錦糸町駅北口に隣接する商業施設「アルカキット錦糸町」(墨田区錦糸2)が現在、大規模なリニューアルを進めている。
同施設は前身の「錦糸町そごう」撤退後の2002年にオープン。地下1階から11階までのフロアにファッションから書籍・インテリアなどの生活雑貨、スーパー、レストランなどの専門店をそろえた「生活バリューモール」として、幅広い客層を集めてきた。
運営会社の三井不動産商業マネジメント(中央区)によると、リニューアルによって店舗数はこれまでの69店舗から94店舗に大幅増加。新規の30店と改装・移転による21店の合計51店が、3月20日(24店)・6月(21店)・7月(6店)と3段階に分けて順次オープン予定。フロア構成を見直し、2階にレディスの店舗を拡充して集積させ、買い回りを強化。1階・2階には墨田区初出店となる「studio CLIP」や「Hare no hi」などライフスタイル提案型ブランド、関東で2店舗目となる韓国コスメブランド「TONY MOLY」なども出店。そのほか、メンズの取扱店舗も増やすという。
注目は、墨田区初出店となるファーストリテイリングのカジュアルブランド「GU」、大型店として初登場する「無印良品」。家具・インテリアの「OKAY」もヨーロッパの最新トレンドを取り入れた新業態に改装予定。いずれも6階で、オープンは6月。
地下1階にはスーパー「ライフ」やドラッグストア「サンドラッグ」、クリーニング店などが7月に出店予定。これに伴い、都内城東地区では唯一の店舗として地元で親しまれてきた「クイーンズ伊勢丹」は2月16日に閉店し、最終日まで4日間開催されたセールには閉店を惜しむ大勢の買い物客を集めた。近所でIT会社を経営する鹿島修二郎さんは「品ぞろえがよく、高級食材から日用品までほとんどここで買っていたので、なくなると困る」と話していた。