着工から約3年半、東京スカイツリーが完成-時代を象徴する新電波塔に期待

「東京スカイツリー」2月29日の様子。未明からの雪でタワー上層部は地上からは見えない。

「東京スカイツリー」2月29日の様子。未明からの雪でタワー上層部は地上からは見えない。

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 2008年7月に着工し、延べ85万人が建設作業に携わったとされる東京スカイツリーが2月29日に完成した。同日、施工した大林組(港区)から事業主体の東武タワースカイツリーへ引き渡された。

商業施設「東京ソラマチ」外観、東ゾーンからタワーゾーンにかけて。

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 現在、江戸東京博物館(横綱1)で開催中の特別展「ザ・タワー ~都市と塔のものがたり~」によると、大林組は1912(明治45)年に、「第5回内国勧業博覧会」の跡地(大阪・天王寺地区)に新たな娯楽遊園施設として建設された「新世界」のシンボルタワーとして誕生した「初代・通天閣」の施工も手掛けており、くしくも時代を象徴する新旧二つの塔はちょうど100歳違いという。

 展望台や周辺の商業施設、水族館、プラネタリアウム、オフィスなどを含む「東京スカイツリータウン」のグランドオープンは5月22日。3月22日からは展望台個人入場券の予約受け付けも始まる。

 電波塔としては、4月下旬以降にFMラジオ(NHK、J-WAVE)の本放送が始まるほか、2013年1月ごろから在京テレビ局6社、4月から東京MXテレビも東京スカイツリーから放送される。600メートル級のアンテナに移行すると、地上デジタル放送の送信高は現在の約2倍となり、都心部に増加する200メートル級の超高層ビルの影響を低減できるという。

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