アートプロジェクト「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称「すみゆめ))が10月28日、企画「隅田川 百歳の瀬(ももとせのせ)」を行う。墨田区との共同主催。
同プロジェクトは、葛飾北斎が90年の生涯を過ごした隅田川流域を森羅万象あらゆる表現を通じてにぎやかに彩っていくことを目指している。関東大震災から100 年目を迎えた今秋、鎮魂と再生の意を込めた今回の企画は二つのプログラムで構成される。
震災の著しい被災から復興した隅田公園そよ風広場(墨田区向島1)で行う「すみゆめ踊行列」では、多彩な歌い手や音楽バンドを交えた生演奏盆踊りを通じて犠牲者に対する哀悼の意を示す。
隣接する牛嶋神社では、北斎が疫病退散を祈念して絵馬を奉納したことにちなみ、10月22日~28日、隅田川の水で描くあぶり出し絵「天宇受売命再生乃図」を展示する。22日にはあぶり出し絵のライブパフォーマンスも行う。
「すみゆめ」統括ディレクターの荻原康子さんは「今回の企画は、関東大震災から100年の節目に、踊りを通じて魂を鎮め、表現を通じて魂を震わせる、そんな企画になっている。ぜひ多くの人に足を運んでいただけたら」と呼びかける。
すみゆめ踊行列は14時~20時、あぶり出し絵のライブパフォーマンスは14時~、15時~の2回。ウェブでの事前予約が必要。