両国の演劇芸術を中心とした劇場「シアターXカイ」(墨田区両国2)でこの秋、ポーランドの現代前衛劇が公演されている。
ポーランドの劇作家の作品を本国や日本の劇団が競演し写真や絵画展らと共に回顧する企画で、1992年にこけら落としを行った同劇場にとって、前衛で知られるポーランド演劇は「看板」ともいえる分野の一つ。
公演第1弾は、ワルシャワの演劇集団クスクスクスクスによるダンス・シアター「ジキルとハイド」(9月27日~29日)で、過去に傷を負った若い4人の女性を主人公にした実験的芸術プロジェクト。続くズビグニェフ・ラシェフスキ記念ワルシャワ演劇研究所の「女たちの合唱」(10月4日~6日)はタイプの異なる25人の女性が舞台でさまざまなテキストを歌い、叫び、朗読する。最後は劇団テアトル・カナによる「ライロニア」(11月25日~27日)で、ポーランド人哲学者レシェク・コワコフスキが書いたおとぎ話を基に、演劇とアニメ作品、レクチャーで構成する。
上演スケジュールはホームページで確認できる。チケットは、いずれも1,000円(高校生は500円)。