10月19日・20日に墨田区内各所で開催される「2024年 すみだストリートジャズフェスティバル」に向けて現在、今年のデザインTシャツが販売されている。
すみだジャズTシャツは2010(平成24)年の初回開催から毎回デザインを変えて販売しており、今年のTシャツのデザインはグラフィックデザイナーの円狐(まるこ)さんが担当する。
円狐さんは「今回のデザインの話は、墨田区のTシャツメーカーで取引のある久米繊維の竹内裕さんからいただいた。竹内さんは1回目のTシャツから携わっており、声がけいただいたのは大変光栄。歴代のデザインを担当した方の名前を見るとすごい方ばかり。『そんな大役を自分が引き受けて良いのか』とも思ったが、会社の同僚がすみだジャズに詳しく、後押ししてくれたこともあり、引き受けた」と振り返る。
デザインについては、「今回のTシャツは、音楽と芸能の神様『弁天(弁財天)』をモチーフにしている。『コロナ禍で暗かった世の中が、ジャズなどの音楽に楽しく浸れる世界に戻ってほしい』という願いを込めた。本来、弁天様は武具を持っているが、音楽をテーマに琵琶はもちろん、サックスからベース、ドラムスティックにマイクまで持ち、一人でもバンドが演奏できるイメージでアレンジした。帽子にはアサヒビール本社、東京スカイツリー、両国国技館といえばお相撲さんのまわしなど、墨田区の象徴的なコンテンツを遊び心で配置した」と円狐さん。
カラーは白地のTシャツにピンクとグリーンにシルバーの配色と、黒地にパープルとピンクにゴールドの配色の2種類。白地は昼、黒地は夜のジャズ演奏をイメージしたという。イベント当日には限定カラー200着も販売するほか、出演する300バンドの名前が入ったバンド出演者のみが購入できる限定カラー(受注生産・締切終了)も用意する。
久米繊維の竹内さんは「すみだジャズのTシャツは初回から一貫して、生地素材は柔らかく、襟に芯を入れることで首回りがよれないTシャツを供給することが当社のこだわり。毎年デザインを楽しみに、コレクションしてくださる方もいるので、今後もTシャツを通して、すみだジャズを盛り上げていきたい」と意気込む。
Tシャツ物販委員会の伊藤りえさんは「すみだジャズは入場料を取らない無料イベントだが、大きなスポンサーは付いておらず、運営費用は企業の協賛金や一般の寄付金、当日の飲食ブースとTシャツの売り上げで賄っている。少しでも長くこのイベントを続けていくには赤字を出さないことが重要で、Tシャツの売り上げは貴重な収入源。当日はスタッフもTシャツを着用して皆さまをお迎えする。多くの方にTシャツを着用していただき、仲間として一緒に盛り上げていただければ」と呼びかける。
価格は3,000円。公式サイトのほか、ホットケーキカフェねこづき(墨田区太平3)で販売している。