過剰なサービスを排除した空間を提供する「NO SERVICE HOTEL azumabashi」(墨田区吾妻橋2)がオープンして、10月1日で2カ月がたった。
「NO SERVICE HOTEL azumabashi」の室内
経営はノーサービス(台東区)。浅草・寿町に2019年、1店舗目の「NO SERVICE HOTEL kotobuki」を開業して、同ホテルは2店舗目。
客室は23平方メートルの2部屋。1階には、焙煎(ばいせん)したコーヒーを販売するコーヒースタンド「街と山」も併設する。一般的なホテルで行うチェックインを簡素化し、人的なサービスをほぼ行わないのが特徴。
立地的に、スカイツリーや浅草、蔵前など周辺観光地への観光客や女性客同士の宿泊、記念日に過ごすホテルとしての利用客も多いという。
同社の木村覚社長は「『NO SERVICE, BUT COMFORTABLE』をコンセプトに、あえて過剰なサービスを排除し、シンプルに居心地のいい空間を提供するホテルを目指している。部屋数は両ホテルとも、それぞれ2部屋だけだが、客室はスーツケースを広げられる広さがある。価格帯をできるだけ抑えて、『このままここで暮らしたくなるリラックスできる空間』を提供している」と話す。
共同創業者で同ホテルの設計、内装などのプロデュースを担当している江本響さんは「8月と9月はテスト期間のような状態だったが、予約も徐々に入り始めている状況で手応えを感じている。
今後は、吾妻橋単体での予約をさらに増やすことと同時に、3店舗目・4店舗目と多店舗展開して国内外問わずさまざまな人に当ホテルの世界観を感じていただければ」と話す。
宿泊料金は、2万5,000円~3万5,000円。