東あづま本通り会(墨田区立花)の新愛称「あづまテラス」の発表イベントが10月13日に行われた。主催は東あづま本通り会・女性部。
東あづま本通り会は、町工場が集中する墨田区の東側に位置する商店街。1974(昭和49)年に立花団地が建設されたことで人口が増え、1983(同58)年には商業施設「サンタウン立花」が完成し、多くの店舗が開店するなど、商店街として発展してきた歴史がある。コロナ禍もあり、商店街活動を休止するなどしてきた。
「あづまテラス」の愛称は、商店街の明るい未来の応援を目的に開かれる「商店街×学生ドリームプランコンテスト」の大学生部門のテーマ「個店が東あづま本通り会に入りたくなるか」に応募した4大学の中から、千葉大学工学部デザインコース商店街プロジェクトが最優秀賞を受賞。同大の田中悠さん、山田桃花さん、坂本実優さん、藤崎恵伊さん、清水理央さんら5人が提案したプロジェクト「あづまテラス~地域団らん食卓づくり~」から採用した。
イベントは、山本亨墨田区長やコンテストを主催した墨田区商店街連合会の山田昇会長、東京東信用金庫特別顧問の澁谷哲一さんのあいさつで開幕。
同商店会の佐伯信郎会長は「ドリームプランコンテストで千葉大学の学生とコラボし、実現することができた。『あづまテラス』という愛称とともに、これからも商店街を利用してほしい」と呼びかけた。
同大の田中さんは「ドリームプランコンテストの企画を立案するに当たり、昨年10月から、東あづま本通り会の役員の方々と一緒に活動してきた。3年前に東あづま本通り会から徒歩10分ほどの場所に千葉大のキャンパスが開設された。学生と街が一緒に課題に取り組んでいけるのは、とても貴重な機会」と話す。
開会式後には、ロゴのお披露目や東武亀戸線「東あずま駅」の踏切脇の「案内板」の除幕式が行われた。案内板は加盟店の位置だけでなく、業種がわかるよう立体化されたマークを用いる工夫を施す。
イベントでは、コスプレイヤーたちと一緒に商店街を行進するハロウィーンパレードを行い、沿道から行進に手を振る人の姿も見られたほか、コスプレイヤーたちによるステージショー、スタンプラリーの抽選会、地元の押尾川部屋の力士との写真撮影会なども行われた。
商店街のこれからについて、商店街役員の井上裕幾さんは「単なる買い物の場にとどまらず、地域の防犯や防災など、地域コミュニティーの一翼を担う役割も果たしていきたい。地元の商店街での買い物を通じて、地域の発展と活性化に協力いただければ」と呼びかける。