昭和レトロな雰囲気の漂う向島・鳩の街通り商店街にあるシェアショップ5号室「甘夏書店」（墨田区向島5）で現在、全国の個性派古書店が出張販売を行う「第3回 曳舟ブックマルシェ」が開かれている。4月7日に同商店街の各所で開催予定の「井戸端」古本マーケット、「第5回 ふるほん日和」のプレ・イベント的な役を担う。

店内の様子。

　期間中、4坪ほどの店内と外のワゴンには、各店のこだわり分野やご当地ならではの一冊を所狭しと展示。古書だけでなく、一般の書店には並びにくいリトルマガジンや紙もの雑貨、手作り作家の一点ものなども取り扱う。

　今回は30組ほどの店や団体が出品。日本最東端の古本屋「道草書房」（北海道根室市）はミステリーと文学、北海道ゆかりの書籍などを出品するほか、岐阜の「徒然舎」はリトルプレスの「ギフノート」などを紹介。大阪天満橋の「駒鳥文庫」は映画・映像に関するものを幅広く扱い、子どもをテーマにセレクトする「smokebooks」（千葉県船橋市）はアンティークな布（綿100％）を使用した赤ちゃんウエアなどを、児童書中心の「おひさまゆうびん舎」（兵庫県姫路市）は手描きイラストのトートバッグなどを出品。北区田端で週4日だけ営業している「古本石英書房」は鉱物もそろえる。店舗を持たないアート書籍のディストリビューター「リコシェ」（江戸川区）もインディーズ系の文芸誌などで参加している。

　店主の大山さんは「旅行好きな人なら、ここでお気に入りの店を見つけて、いつかそこを訪れるという楽しみもある。週末には『ふるほん日和』のほか、落語や紙芝居など周辺でもいろいろなイベントが予定されているので、花見や東京スカイツリー観光がてらに立ち寄っていただければ」と来店を呼び掛ける。

　営業時間は11時～17時（最終日は15時まで）。今月8日まで。