すみだトリフォニーホール(墨田区錦糸1)を本拠地とする「新日本フィルハーモニー交響楽団」が創立40周年を迎えたことを記念して、ゴールデンウイークに特別コンサートを開く。
東京スカイツリー開業元年×トリフォニーホール開館15周年×新日本フィル創立40周年を記念するコンサートも企画。
同楽団は1972(昭和47)年、指揮者・小澤征爾さんの呼び掛けで結成。国内外の巨匠やトップクラスの客演ソリストを迎え、斬新なプログラムで日本のクラシックシーンをけん引してきた。1997年より同ホールをホームグラウンドとし、練習や公演活動を続けている。
特別コンサートを指揮するのは、1975年英国生まれのダニエル・ハーディングさん。ベルリン・フィルやウィーン・フィルをはじめとする、世界のトップオーケストラとツアーやレコーディングなどを重ねる傍ら、2010-2011シーズンより「Music Partner of NJP」を務める。昨年3月11日の東日本大震災の日に同楽団と演奏した「マーラー5番」のコンサートはNHKでドキュメンタリー番組として放送され、大きな反響を呼んだ。
プログラムは、典雅で楽しい調べに満ちたR.シュトラウスの組曲「町人貴族」のほか、欧州の有名歌劇場での活躍がめざましいメゾソプラノ、藤村実穂子さんを迎えてのワーグナー「ヴェーゼンドンク歌曲集」、ハーディングさんの代名詞ともいえるマーラー作品から「交響曲第1番 巨人」。
公演日時は、サントリーホール(港区)=5月5日18時開演、すみだトリフォニーホール=7日19時15分開演。料金は、S席=1万2,000円、A席=1万円、B席=8,000円、C席6,000円。購入者は4日14時からすみだトリフォニーホールで行われる公開リハーサルも観覧できる。
東京スカイツリーの高さ634メートルにちなんで、楽聖の3つの交響曲を3夜にわたって低料金・短時間で聴くコンサート「1万人のベートーヴェン・ザ・634(むさし)」も企画。小泉和裕さんを指揮に迎え、5月29日に「交響曲第6番 田園」、30日に「同第3番 英雄」、31日に「同第4番」を演奏。いずれも15時からと19時30分からの昼夜2回公演を行う。
料金は、各1回券1,500円、634セット券=3,000円。来場者全員に東京スカイツリー絵はがきを進呈するほか、セット券購入者には抽選で記念グッズが当たる。