
墨田区を舞台にしたアニメ「リコリス・リコイル」とコラボした大型イベント「リコリス・リコイル×すみだスタンプラリー」が4月25日、区内各所で始まった。初日は、限定グッズの販売開始とマンホールカードの配布が重なり、「コネクトすみだ まち処」(墨田区向島1)には朝から行列ができるなど、開始直後から盛況ぶりを見せた。
スタンプラリーはスマートフォンアプリ「furari(フラリ)」を使い、東京スカイツリータウンや東京ミズマチ、大黒湯、黄金湯、錦糸公園付近のマンホール、錦糸町マルイ、水上バス乗り場など、区内10カ所のスポットを巡って楽しむ仕組み。それぞれにキャラクターパネルを設置し、10種類のオリジナルフォトフレームも提供する。
中でも、錦糸公園近くに設置された「リコリス・リコイル」デザインのマンホールと、そのビジュアルを使った「マンホールカード」の配布が人気を集める。マンホールカードは、各自治体が実在するマンホールふたのデザインを紹介する無料配布カードで、地域の下水道事業や観光振興を目的に国と自治体が連携して発行しているもの。カードにはデザインの由来や設置場所、地域の紹介が記載されており、全国で900種類以上が流通するコレクターアイテムとしても人気が高い。
墨田区は、これまでにもご当地デザインのマンホールカードを発行してきたが、アニメ作品とのタイアップによる発行は今回が初めて。「コネクトすみだ まち処」のみで配布し、グッズ販売と重なったことで朝から長い列ができ、整理券対応になるほどのにぎわいとなった。現地では、カードを手に実際のマンホールを訪れ、写真を撮る「聖地巡礼」を楽しむファンの姿が目立った。
「コネクトすみだ まち処」では、イベント限定グッズも販売しており、開店直後から列が絶えなかった。「かめぱんcafe」「さがみ庵」「FUGA COFFEE」では、キャラクターをモチーフにしたコラボメニューも提供しており、ファン同士の交流やSNS投稿も活発に行われている。
錦糸町マルイでは、描き下ろしビジュアルを使ったポップアップショップを展開し、アクリルボードやクリアファイル、タペストリーなどの限定グッズをそろえる。会場ではショートムービーの先行視聴も行っており、来場者は作品世界に浸る時間を楽しんでいた。
水上バス「東京水辺ライン両国発着場」では、作品の世界観を再現した特別乗船企画を実施。特典として「乗船チケット風カード」「オリジナルクリアケース」「『旅のしおり』リーフレット」を用意する。運航日は4月26日・27日、5月9日・10日・27日・29日(各回定員制、先着申し込み)。
墨田区観光協会の森山育子理事長は「グッズ販売とマンホールカードの配布が同時だったことで、コネクトすみだには朝から行列ができた。ファン層が重なっている印象。明日以降も多くの人が墨田に来てくれるのを楽しみにしている」と期待する。
「コネクトすみだ まち処」の営業時間は10時30分~18時。イベントは6月1日まで。