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両国高同窓会が「120周年演奏会」 卒業生が合唱と演奏披露

練習する「淡交混声合唱団」

練習する「淡交混声合唱団」

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 120周年を迎える都立両国高校の同窓会・淡交会主催の「淡交会結成120周年記念特別演奏会」が7月12日、すみだトリフォニーホール(墨田区錦糸1)大ホールで行われる。今年は同校創立125周年にも当たり、卒業生による合唱と演奏が共演する特別な舞台になるという。

練習する淡交混声合唱団

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 淡交会は1905(明治38)年に結成され、今年で120周年を迎える。会員数は3万4000人を超え、奨学金支援、両国祭やクラブ活動への協力、同窓オーケストラ・合唱団の運営など、世代を超えた卒業生のつながりを育んでいる。

 当日は、卒業生を中心に構成された「淡交混声合唱団」が、ベートーベン「交響曲第9番 ニ短調『合唱』」や「同高校歌五部作」などを披露する。指揮を務めるのは北原徹さん。練習の設計から音楽づくりの方向性まで中心的な役割を担ってきた。

 淡交混声合唱団は、卒業生を中心に約120人が参加しており、そのうち約15%は同校周辺に住む一般市民。コロナ禍を経て、発声練習や音取りなどのオンライン練習を継続して行ってきたという。

 今回の演奏会に向けた本格的な練習は昨年10月にスタート。各パートが互いの音を聞き合いながら音程をつくる「耳でつくる合唱」に挑戦している。ピアノ伴奏に頼らず、参加者同士の調和を重視するスタイルが特徴で、北原さんは「最初は大変でも、互いの音を聞き、調和する力を育てることで、音楽そのものの力が引き出される」と話す。

 「最終的には指揮者が合図を出さなくても、音楽の方向性さえ共有できれば団員だけで進んでいけるのが理想」とも話し、「150人全員が協調してつくる音楽を届けたい」と意気込む。

 演奏会では「第九」のほか、同校の校歌や開校式の歌も披露。卒業生で編成された「淡交フィルハーモニー管弦楽団」も加わり、指揮は同校卒業生で世界的に活躍する新田ユリさんが務める。

 上演時間は15時~17時。入場無料。チケットは専用申し込みサイトで受け付ける。

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