
江戸時代から親しまれてきた金魚の文化や魅力を多角的に紹介する夏季限定イベント「東京金魚~時代を泳ぐ、小さなミューズたち~」が7月24日、すみだ水族館(墨田区押上1)で始まった。
同館の金魚展示エリア「江戸リウム」は2016(平成28)年にリニューアルされた約100メートルの展示スペースで、ワキンやリュウキン、ランチュウなど15種の金魚を通年展示している。和の趣を感じる空間演出が人気を集めており、今回の企画では金魚を「小さなミューズ」と見立て、館内各所で関連展示や企画を展開する。
6階の特設スペースでは、江戸時代に広がった金魚文化を、浮世絵や戯画、古文書などのパネルで紹介。金魚専門店「金魚の吉田」を運営する吉田信行さんが監修し、当時の鑑賞方法「上見(うわみ)」を再現した展示も行う。
飼育スタッフによる解説パネルでは、それぞれの金魚の特徴や撮影のコツも紹介。親子向けワークシートも設置し、自由研究にも活用できる内容となっている。
館内5階の「アクアアカデミー」では、金魚の模様をちぎり絵で表現する無料ワークショップ「きんぎょ色あわせ」を開催。完成作品は「きんぎょ色あわせ展」で展示し、来館者の作品で会場を彩る。
カフェとショップでは、金魚をモチーフにした限定商品も展開。「みつけて金魚花火ソーダ」(850円)や「冷やしきんぎょやき」夏限定マンゴー味(680円)、「金魚クッキー」付きの東京金魚サンデー(800円)を提供するほか、16時以降限定のオリジナル升付き日本酒(1,200円、升なし500円)などを提供する。
ミュージアムショップでは、金魚が泳ぐように見える「彩り昆布茶」(440円)や、縁起物の金魚をペアにした限定キーホルダー「PAIR KEY RING リュウキン&デメキン」(1,490円)も販売する。
営業時間は10時~20時。入館料は、大人=2,500円、高校生=1,800円、中・小学生=1,200円、幼児(3歳以上)=800円。9月30日まで。