
オランダ発祥の新スポーツ「YOU.FO(ユーフォー)」の世界大会「YOU.FO Ringcross World Cup 2025」が7月20日・21日、墨田区立フクシ・エンタープライズ墨田フィールド(墨田区堤通2)で開催された。
YOU.FOはスティックでリング状のディスクを飛ばして得点を競うチームスポーツで、接触プレーが禁止されているのが特徴。セルフジャッジによるフェアな競技文化や、性別・年齢・国籍を超えたチーム編成が可能な点から、欧州やアジアを中心に競技人口が拡大している。
大会には、日本を含むアイルランド、オランダ、ベルギー、中国、韓国、香港、インドの8カ国・地域から25チーム、約120人が参加。年齢は20~60代と幅広く、ミックスジェンダーで構成されたチームによる白熱した戦いが繰り広げた。
大会は、20日に予選グループリーグ前半、21日に後半戦と順位決定戦、決勝トーナメントを実施。最終順位は、優勝=TOKYO、準優勝=Big Ban Dash、3位=SAKURAと、日本勢が3位までを独占する快挙を達成し、競技力と普及力の両方で存在感を示した。
19日には、海外選手と日本選手による交流イベントを開催。お台場から浅草までの船旅やウエルカムパーティーを通じて親睦を深め、国境や言語を超えたつながりが生まれた。
日本YOU.FO協会の滝澤克明会長は「新しいスポーツだからこそ、誰もが同じスタートラインに立てる。競技を通じて出会った仲間たちと、楽しく、熱く、フェアに過ごした時間が何よりの宝物」と話す。滝澤さんは主催者として大会を準備しながら選手としても出場し、優勝に貢献した。
次回の世界大会は2026年に中国で開催される。同協会では「墨田が世界中のYOU.FOの新たな出発点となった」として、今後も国内外での普及に力を入れていくという。