
親子で遊びながら防災を学ぶ体験イベント「あそ防災」が8月4日、都立東白鬚公園(墨田区堤通2)の多目的広場で開催された。主催は同園、企画運営は任意団体「ハッピースマイル」。
同イベントは、防災知識を、遊びを通じて身に付け、地域の防災意識を高めることを目的とした体験型プログラム。今年4月に「かまどベンチ」を使った第1回を行い、今回が2回目となる。
当日は親子連れなど10組27人が参加。段ボールを使った簡易トイレ作りに取り組んだ。2リットルペットボトル6本入りの段ボール2箱を使い、ガムテープで補強しながら組み立てることで、大人でも座れる強度を確保する。
錦糸町でカフェを営む大竹元樹さん指導の下、親子で1台ずつ製作。完成後はトイレに設置したビニール袋に凝固剤を入れ、水(尿に見立てた)をかけて固まる様子を体験した。
その後、園内の設備を活用した防災トイレの設置体験や、地元消防署の協力による消防ポンプ車の乗車体験を実施。手動式かき氷機を使ったかき氷作りも行い、子どもたちは笑顔を見せながら氷を削って楽しんだ。
イベント終盤には模擬消火器を使った水遊びを実施。消防署員指導の下、1組5人の5チームがリレー形式で的に水を当てるゲームで締めくくった。
区内から参加した親子連れは「トイレ作りが良い経験になった。災害時に役立つことを楽しく学べて良かった。大人も子どもも学びが多く、かき氷も楽しかった」と話していた。
ハッピースマイル代表の皆川未来さんは「猛暑の中での開催だったが、参加者やスタッフにケガや熱中症もなく、無事に充実したイベントとなった」と振り返る。