
パラリンピック正式競技・ボッチャの全国大会「第10回全国ボッチャ選抜甲子園」が8月7日、錦糸公園内(墨田区錦糸4)内のひがしんアリーナで開催された。主催は日本ボッチャ協会。
肢体不自由のある生徒を対象に、特別支援学校や特別支援学級などに通う生徒がボッチャを通じて意欲的に体育学習へ取り組むことを目的とした同大会。パラスポーツの定着や指導者育成、生涯スポーツの普及、人材発掘などを掲げ、文部科学省の委託事業として実施されている。
9時45分に始まった開会式では、地元・安田学園(横網2)の吹奏楽部が「ドラゴンクエスト」のテーマを演奏。16校の選手たちが堂々と入場行進を行った。開会式には秋篠宮皇嗣妃・紀子さまも臨席し、選手たちの行進を温かく見守った。
今大会には、全国からリモート予選を勝ち抜いた14校に加え、前回優勝校の船橋夏見特別支援学校(千葉県)と、東京2020大会のレガシー枠で選出された高志支援学校(福井県)の計16校が出場。それぞれ最大4人編成のチームで、トーナメント方式の熱戦を繰り広げた。
出場校には、筑波大学付属桐が丘特別支援学校(東京)「桐が丘ポローニア」、蓮田特別支援学校(埼玉)「ロータスDREAMS」、直方特別支援学校(福岡)「VICTORY」、佐世保特別支援学校(長崎)「SASEBO BURGERS」のほか、東京都からは村山、大泉、墨東の3校も出場。そのほか、福井、沖縄、大阪、広島、愛知、熊本など全国から多彩なチームが集結した。
江東区から出場した墨東特別支援学校「墨東旋風Kids」は初戦を勝ち上がる健闘を見せたが、準々決勝で惜しくも敗退となった。
決勝戦では、桐が丘と蓮田が激突。序盤にリードを奪った桐が丘が接戦を制し、最終スコア3-2で勝利。見事、節目となる第10回大会での優勝を果たした。