
新日本フィルハーモニー交響楽団(墨田区錦糸1)は8月11日、2026年4月~2027年3月の定期演奏会プログラムを発表した。マーラー「交響曲第3番」やブルックナー「交響曲第5番」など大作を含む多彩なラインアップを予定。同時に、音楽監督・佐渡裕さんの任期を2030年3月まで延長することも明らかにした。
会場はすみだトリフォニーホール(錦糸1)とサントリーホール(港区)。主力の「トリフォニーホール・シリーズ」と「サントリーホール・シリーズ」に加え、クラシック入門向けの「すみだクラシックへの扉」シリーズも展開する。
「トリフォニーホール・シリーズ」と「サントリーホール・シリーズ」では、サン=サーンス「交響曲第3番《オルガン付き》」(4月)、ショスタコーヴィチ「チェロ協奏曲第1番」(5月)、マーラー「交響曲第3番」(6月)、ブルックナー「交響曲第5番」(9月)など大規模交響曲が並ぶ。10月にはオリ・ムストネンが自作「トリプティーク」とともにベートーヴェン「ピアノ協奏曲第5番《皇帝》」、2027年1月にはR.シュトラウス「英雄の生涯」を予定。指揮は佐渡さん、カレン・二ーブリンさん、ミシェル・タバシュニクさんらが務める。
「すみだクラシックへの扉」シリーズでは、モーツァルト「ヴァイオリン協奏曲第5番《トルコ風》」、ベートーヴェン「交響曲第7番」(4月)、グリーグ「ピアノ協奏曲」、組曲「ペール・ギュント」(5月)、ブラームス「ヴァイオリン協奏曲」「交響曲第1番」(6月)、吉松隆「交響曲第3番」(7月)、ラヴェル「マ・メール・ロワ」「ダフニスとクロエ」第2組曲(9月)、チャイコフスキー「交響曲第4番」(2027年1月)など、各国の名曲をそろえる。
同日の記者発表では、若手音楽家を育成する新プロジェクト「新日本フィルアカデミー」の立ち上げも発表した。