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「すみだ向島EXPO」今年も開催へ 長屋や銭湯を舞台に10月開幕

「すみだ向島EXPO」開催時、18時を知らせる小畑亮吾さんの生演奏のバイオリン時報

「すみだ向島EXPO」開催時、18時を知らせる小畑亮吾さんの生演奏のバイオリン時報

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 墨田区北部の八島花エリア(八広、向島、京島、寺島、文花、立花など)で展開する「地域没入型」イベント「すみだ向島EXPO 6」が10月4日~11月3日に開催される。古民家や町工場、商店など約50会場を使い、アートや建築、まちづくり、社会実験など多様な表現を通じて地域との「接続」を目指す「まちなか博覧会」で、普段は非公開の建物も開放する。主催は一般財団法人「八島花文化財団」。

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 2020年に始まり今年で6回目を迎える同イベント。地域に根差した作家や団体から国際的に活動するアーティストまで約100組が参加し、展覧会やパフォーマンス、ワークショップなどを展開する。25歳以下の世代を対象にした「U25アートコンテスト」や防災をテーマにした「防災アートプロジェクト2025大賞展」なども企画し、地域の課題や未来を、アートを通じて考える場となる。

 すみだ向島EXPOの中心地である京島は戦前からの長屋が東京で最も多く現存し、手仕事や職住一体の暮らし、入り組んだ路地、「人情味あふれる」商店が並ぶ独自の風景が魅力。一方、防災や不動産開発という現代的な課題にも直面しており、地域固有の文化的景観や生活様式をどのように継承し、未来へつなげていくかが重要なテーマとなっている。

 期間中、「京島×台湾交流プロジェクト」も展開し、台湾のアーティストが複数の店舗や古民家を舞台に作品展示を行うほか、滞在を通じた住民との交流やワークショップ、トークイベントも予定する。

 「八島花文化財団」代表理事の後藤大輝さんは「京島の歴史的な街並みや人々の暮らしと台湾の文化や創造性が交わることで、新たな視点や気づきを地域社会にもたらせれば」と期待を寄せる。

 開催時間は10時~18時。会期中使えるパスポートは、キラキラ橘商店街金券が付き、一般=3,500円、墨田区民・大学生=2,500円、高校生以下無料。9月上旬よりPeatixで受け付ける。

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