
「東京2025世界陸上」の開幕を10日後に控えた9月3日、東京スカイツリータウン(墨田区押上1)8階ドームガーデンで「東京2025世界陸上日本代表応援 東京スカイツリーライティングセレモニー」が行われた。主催は日本陸上競技連盟。
特別ライティングのカウントダウンを行う、1991年に東京で開かれた世界陸上に出場した元日本代表選手
世界陸上10日前と日本陸上競技連盟の創設100周年を記念して企画された同イベント。日本代表ユニホームのカラー「サンライズレッド」から「モーニングクロウ(淡いブルー)」のグラデーションをイメージしたライティングを行った。点灯時刻は1925(大正14)年の創設年にちなみ、19時25分に合わせた。
登壇したのは、1991(平成3)年に東京で開かれた世界陸上に出場した元日本代表選手。女子マラソン銀メダリストの山下佐知子さん、同4位入賞の有森裕子さん、男子400メートルで日本初の短距離種目入賞を果たした高野進さん、男子50キロ競歩7位入賞の今村文男さん、男子400メートルハードルの山崎一彦さん、女子4×400メートルリレーの徳田由美子さんが、それぞれ当時を振り返り、現役選手にエールを送った。
山下さんは「当時、出場していたライバル選手の調子を気にしていたので、沿道の応援を気にする余裕がなかった」と振り返り、高野さんは「開催期間中、段々と観客が増えて盛り上がっていった。実は高いところを目指す意味で、当時完成したばかりの東京都庁に登った。今回の選手の活躍をスカイツリーにもあやかりたい」と話す。
東京2025デフリンピック日本代表の岡田海緒選手、ニューデリー2025世界パラ陸上競技選手権日本代表の新保大和選手も登壇。それぞれ大会への意気込みを語り、世界陸上に臨む日本代表選手団80人へ「全力で挑んでほしい」とメッセージを送った。
会場では、登壇者が日本代表への願いをリボンに書き込み、東京スカイツリー展望台のモニュメントに結びつけるセレモニーも行われた。スカイツリーが富士山と鹿島神宮を結ぶライン上に立地し、その間に国立競技場も位置することから「ポジティブなエネルギーが集まる場所」として紹介した。