
「すみだ生涯学習センター(ユートリヤ)」(墨田区東向島2)で10月5日、映画「ゆめパのじかん」の上映と講演会が行われる。今年7月に開催された「すみだ生きづらいこどもフォーラム」の第2弾で、主催は押上でフリースクールを運営する「よりみち自習室」。
「ゆめパのじかん」は、2003(平成15)年に制定された「川崎市子どもの権利に関する条例」の理念に基づき整備された「川崎市子ども夢パーク(通称=ゆめパ)」の日常を描いたドキュメンタリー映画。2022年に公開され、全国各地で自主上映が続いている。
「ゆめパ」は、子どもが自分の責任で自由に遊び、学べる場所で、学校に居場所のない子どもや若者のためのフリースペースも備える。公設民営による先進的な取り組みとして全国的に注目を集めている。
当日は、映画にも登場する「ゆめパ」初代所長の西野博之さんによる講演も行う。西野さんは1980年代から約40年にわたり不登校の子どもたちと関わり続けており、「居場所のちから-生きてるだけですごいんだ-」「マンガでわかる!学校に行かない子どもが見ている世界」などの著書を持つ。
講演後半では、主催の「よりみち自習室」をはじめ、墨田区で活動するフリースクールや子ども活動団体の代表者も登壇。地域の現状を踏まえながら、学校に生きづらさを感じる子どもたちの居場所づくりをテーマにクロストークを行う。
企画した「よりみち自習室」代表の山口亮(まこと)さんは「夏休みが明けた時期は、学校に行けなくなる子どもが増える傾向がある。西野さんは以前から『不登校はいのちの問題』と訴えてきた。無理に学校に行かせる前に、子どもが自由に生きられる場があることを知ってほしい」と話す。
上映は14時~と18時30分~の2回、講演会は16時~。上映と講演はいずれも、参加費=1,000円、セット申し込み=1,500円、学生以下無料。定員は150人で、要事前申し込み。専用フォームで受け付ける。