
お笑い芸人で音楽DJとしても活動するデッカチャンの学校との連携イベント「体育館ディスコ」が9月26日、墨田区立中和小学校(菊川1)の体育館で行われた。同校では毎年、開校記念日の9月22日の週を「開校周年ウィーク」としてイベントを実施しており、その一環として開かれた企画で、今年で4回目。
同校で放課後の体験教室を主催する「中和こどもひろば」は、墨田区教育委員会の「放課後子ども教室」事業の一環。行政予算で無料体験教室を開き、「遊び」と「学び」を通して、ワクワクする体験から自信と生きる力を育てることを目的にしている。
デッカチャン企画は2022年、中和小校友会の高木基裕さんがラジオ番組でデッカチャンの活動を知り、ちょうど開校記念ウィークのイベント依頼があったタイミングで直接オファーしたところ、快諾を得て実現した。
当初は20人ほどの参加だったが、翌年から体育館を暗くしてミラーボールを設置するなど雰囲気づくりを工夫。回を重ねるごとに参加者が増え、今年は94人の児童が参加した。今年は光る指輪を配布し、照明を落とした体育館で音楽が始まると、子どもたちは飛び跳ねたり友達と踊ったりと、それぞれのスタイルで楽しんだ。踊るのが恥ずかしい児童も、周囲の様子を眺めながら会場の雰囲気を味わっていた。
イベントは40分ほどで終了。終了後にはデッカチャンのサインを求める長蛇の列ができ、人気ぶりを窺わせた。デッカチャンは「子どもたちが自分の曲を知らなくても楽しい時間と場所を感じてもらえたらうれしい。おとなしい子も無理に輪に入る必要はなく、少しずつ近づいていければいい。墨田区内の小学校にも広がってくれたら」と話す。
中和小では校内公募で選ばれたキャラクター「チュウマル」とデッカチャンのコラボデザイン画を卒業生が毎年制作しており、先日開かれた「ふるさとフェス」の缶バッジ作りブースでも使用された。
当日は、中和小での放課後教育「体育館ディスコ」の取り組みを知った墨田区内の第四吾嬬小学校のPTA会長と放課後事業担当者が視察に訪れたほか、横川小学校関係者も来校していた。