すみだ保健子育て総合センター(墨田区横川5)で11月9日、開館1周年を記念したイベントが開かれた。山本亨区長が開会式であいさつし、地域の親子や高齢者が集まり、健康や子育てをテーマにした多彩な体験を楽しんだ。
同センターは、保健所、子育て支援総合センター、教育センターの3つの機能が連携し、区民を一体的に支援する拠点として2024年に開設。開設以来、乳幼児健診や子育てや教育相談などを通して、多世代に寄り添った支援を行ってきた。
1周年を迎えた当日のイベントでは「楽しみながら健康と子育てを学ぶ」をテーマに、子どもから大人まで多くの方が楽しめる体験イベントを展開。スタンプラリーをはじめ、子ども向けの「出張あそび大学」「eスポーツ体験」などのコーナーが人気を集めたほか、別会場の一般社団法人墨田区薬剤師会事務所では「薬剤師体験」として白衣を着て模擬調剤に挑戦する子どもの姿も見られた。
大人向けには「運動能力測定」「健康チェック」「感染症予防啓発」など、生活習慣改善に役立つ展示が並び、、健康向上を目的とした関連企業の協力ブースや、食品衛生をテーマにしたパネル展示も注目を集めた。
多目的ホールでは愛称が「すみほこ」に決定されたことが発表されたほか、近隣の柳島小学校による金管バンドの動画上映やすみだ花体操・ラジオ体操など様々なプログラムも行われ、子どもから高齢者までが笑顔で参加。会場は終日、和やかな雰囲気に包まれた。
職員の一人は「世代を超えて支え合う“地域の保健拠点”として定着してきた。今後も区民に寄り添い、誰もが安心して訪ねられる場所であり続けたい」と話す。