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両国国技館で「全日本ロボット相撲大会」決勝 294台が土俵で熱戦

3キロ自立型の決勝戦。大分県立佐伯豊南高校が上位3位までを独占した

3キロ自立型の決勝戦。大分県立佐伯豊南高校が上位3位までを独占した

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 ロボットが土俵上で力を競う「全日本ロボット相撲大会2025 決勝大会」が12月6日・7日、両国国技館(横網1)で行われた。主催は富士ソフト。

500グラム自立型決勝戦。海外勢が存在感を示し、トルコのJsumo「FURIOSA」が優勝。メキシコのCRITTLA「SILVERIUS」、ラトビアのRobotuSkola「BOLT」が続いた。

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 1989(平成元)年に始まった同大会は、ロボット作りを通じて「ものづくり」の楽しさを体験する機会を提供するロボット競技イベント。自作のロボットが「力士」となり、直径154センチの鉄製の土俵上で3分間の三本勝負を繰り広げ、技術とアイデアを駆使して相手を土俵の外に押し出すと勝利が決まる。

 今年は3キロ級と500グラム級の自立型・ラジコン型の4部門で構成し、国内外から計294台が参加した。今年は高校生チームに加え、海外勢の活躍も見られ、競技エリアでは多様な技術がぶつかり合った。

 3キロ自立型では、大分県立佐伯豊南高校が上位3位までを独占。同校「R★Ace(リターンエース)」が優勝し、文部科学大臣賞と富士ソフト賞を受賞した。操作員の松永芳史さんと補助員の神崎凛人さんが安定した制御で勝ち上がり、同校「獅子奮迅」「NORISK」が続いた。

 3キロラジコン型は、社会人チームのMTY-OB'sが「南風」で優勝した。準優勝は佐伯豊南高校の「百鬼夜行」、3位にはTANUKIの「神出」が入った。

 500グラム自立型は海外勢が存在感を示し、トルコのJsumo「FURIOSA」が優勝。メキシコのCRITTLA「SILVERIUS」、ラトビアのRobotuSkola「BOLT」が続いた。500グラムラジコン型はメキシコのCRITTLA「Tajin」が制し、準優勝と3位には山口県立下松工業高校の2チームが入った。

 富士ソフト担当者は「多くの参加者が技術を磨き、それを競技で発揮してくれた。次世代のエンジニア育成の場として今後も継続していきたい」と話す。

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