都営地下鉄森下駅にほど近い弥勒寺(墨田区立川1)で11月23日、恒例の筆供養が行われた。
この日はかつて弥勒寺で書道の道場を開いていた昭和の書家、相沢春洋の命日にあたり、門下生がそれにちなんで使い古した毛筆に感謝を込めて供養したのが始まり。
当日は13時から春洋の法要が執り行われ、併せて、参列者が持ち寄った毛筆が境内で燃やされた。「中には1人で10本以上を供養する参加者もいて、法要の時間内に全てを燃やしきるのは難しい」と住職は話す。
弥勒寺は1610年、徳川家康から寺領を寄進されて小石川鷹匠町(現=文京区)に創建。その後、幾度かの移転の後、1689年に本所の現在地に移ったもの。弥勒菩薩を本尊としたことから寺号を弥勒寺と号している。