虎屋（港区）は3月1日、東武スカイツリーラインの始発ターミナルである浅草駅ビル（台東区花川戸1）の松屋浅草1階に、物販と初のセルフサービス喫茶を設けた、新業態の「とらや」をオープンする。

とらや浅草松屋売店イメージ

　松屋浅草は現在、菓子売り場を約160％増床する改装工事を実施中。「天下鯛へい」で知られる「日本橋屋 長兵衛」やドイツ菓子「ジーゲスクランツ」などを新設し、創作和菓子の「宗家 源 吉兆庵」などをリニューアルした。

　同店は既存店をリニューアル。これまで店先にあったのれんを奥に配置。木を使った明るい雰囲気の内装で来店客がより親しみやすい空間を演出。併設したセルフサービスの喫茶スペースに縁台のような座席（12席）と小さめのテーブルを用意し、店頭で販売している和菓子などを提供する。グループ会社の虎玄（中央区）が運営する「TORAYA CAFE」とは別の取り組みで、こうしたイートインの試みは今回が初めという。

　コーヒーや煎茶と、同社の代表商品であるようかん5種類の中から組み合わせたセット（525円）や、レトルト汁粉をテークアウト用のパッケージで提供するメニュー（682円）などを用意。利休饅とのセットや、ドリンク単体での販売も行う。

　同社広報の奥野容子さんは「浅草観光や買い物の途中でふらっと立ち寄れる茶店のようなイメージ。テークアウトでそのまますっと持ち帰っていただけるような気軽さを目指す」と話す。

　営業時間は10時～20時。