東京スカイツリータウン「すみだ水族館」(墨田区押上1)に8月23日、ブロンズ像のボディーペインティングを施した女性モデルが扮(ふん)する「コスプレ人魚姫」が登場し、写真撮影会などが行われた。
この日、完成からちょうど100歳の誕生日を迎えたデンマークの「人魚姫の像」を祝う記念イベントとして、スカンジナビア政府観光局(千代田区)が主催。首都コペンハーゲンのランゲリニエ埠頭沿いの小さな岩に立つ同像は、同国を代表する童話作家・詩人のハンス・クリスチャン・アンデルセンの作品をモチーフに、彫刻家のエドワード・エリクセンが制作したもので、同市のシンボルになっている。
イベントに先立ち、同観光局の日本代表であるチェル・エレフセンさんよりあいさつがあり、「アンデルセンの童話で下半身は魚のはずの人魚が、この像では足首まで人間なのは、モデルであるエリクセンの妻の足があまりに美しかったからとされている。今日の人魚はオリジナルの童話に近いタイプ」などのエピソードを披露。「人魚姫」が登場すると会場である小笠原諸島の海底を再現した「東京大水槽」の前には人だかりができた。水槽内にはデンマーク国旗を持ったダイバーも登場し、集まった大勢の来館者が撮影を楽しんだ。
今回の企画ではツイッターを使った写真コンテストも実施。最優秀写真にはデンマーク旅行が贈られるほか、「ロイヤルコペンハーゲン」のイヤープレートやベーカリー「アンデルセン」のオリジナルクッキーなどの景品が抽選で当たる。同様のコンテストは時差の関係でシドニーを皮切りにニューヨークまで、世界12カ国14都市で同時開催されたという。
田海雅彦館長は「世界的なイベントの会場に当館が選ばれたのはとても光栄なこと。来館者にとっては夏休みのいい思い出になったはず」と話した。