東京スカイツリータウン「すみだ水族館」(墨田区押上1)で11月5日、小笠原諸島の魅力を伝えるイベント「小笠原ウィーク」が始まった。
4日には先行イベントとして、世界自然遺産・小笠原諸島の海を再現した「東京大水槽」(高さ6メートル、幅9メートル)の前で、小笠原村の森下一男村長らを迎えてトークセッションを開催。特別ゲストの「さかなクン」による「小笠原のおさかな解説」などで盛り上がりを見せたあと、小林製薬(大阪市)から同村へ寄付される「バイオトイレ」の寄贈式が行われた。水道のない場所に仮設する「バイオトイレ」は、おがくずと汚物を加熱、スクリューで攪拌(かくはん)し微生物分解させることで、汚物を回収することなく繰り返し使うことができるという。
館内では15日まで、「バイオトイレ」の仕組みを動画とパネルで解説のほか、小笠原の自然に関する豆知識「小笠原トリビア」をパネル展示する。
8日・15日には小学1~3年生を対象に、小林製薬と同村観光局のスタッフが「小笠原の自然を守る授業」を開講。第1時限「うんちとトイレの話」(小林製薬)が13時~13時35分、第2時限「トイレが守る小笠原の自然」が15時~15時35分。各回20名の定員で当日申し込みが可能。
「ウミガメアカデミー」では今年8月に小笠原で生まれたアオウミガメの赤ちゃんの展示を開始。来年、海へ戻すまで公開する予定。
「東京大水槽」では、体重30トン・全長15メートルの小笠原ザトウクジラが東京の夜景の中を泳ぐプロジェクションマッピングを行う(各回約5分間)。来年1月12日まで。