江戸の趣を楽しむ「梅まつり」、向島百花園で始まる-梅の開花はまだ

まだ小さい蕾の紅冬至(こうとうじ)

まだ小さい蕾の紅冬至(こうとうじ)

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 立春を迎えた2月4日、東武伊勢崎線・東向島駅に近い向島百花園(墨田区東向島3、TEL 03-3611-8705)で恒例の「梅まつり」が始まった。

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 同園は江戸の町人文化が開花した文化・文政期(1804~1830)に、骨董(こっとう)商を営んでいた佐原鞠塢(さはらきくう)が交遊のあった「文人墨客」と呼ばれる通人たちの協力を得て造った花園が起源。「隅田川七福神巡り」発祥の地としても知られる。開園当初は梅が主体だったが、その後、中国や日本の古典に詠まれている植物を集め、四季を通して花が咲く文人趣味豊かな庭として、大名庭園とは異なった趣で人気を集めている。

 期間中、あずまやで和歌や俳句の募集・展示を行うほか、江戸時代の伝統的な遊び「投扇興(とうせんきょう)」の体験会(2月12日・19日・26日)や江戸大道芸(2月25日、3月3日)、篠笛の演奏会(3月4日)などが催される。

 園内には鴛鴦(えんおう)や道知辺(みちしるべ)、白加賀(しろかが)など約80種60本の梅の木があるが、今年は寒い日が続き雨も少ないため、いずれもまだ小さな蕾(つぼみ)の状態。同園職員の加瀬さんは「広場前の紅冬至(こうとうじ)という品種は昔12月末に咲いた記録が残っているのに今年はまださっぱり」と話す。開花状況についてはホームページで知らせる。

 開園時間は9~17時。料金は、一般・中学生=150円、65歳以上=70円で、小学生以下および都内在住・在学の中学生は無料。3月4日まで。

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